「コントが始まる」第3話より~うつ病の対応と回復の兆しについての考察~
バツイチ・アラ還カウンセラー(元占い師)おりんと申します。
このドラマもなかなか味があって好きなんだけど、視聴率的にはイマイチとか…。
第三話はカウンセラー、心理士として、うつ状態にある患者さん、相談者さんと接している身としては、うまく書けている場面がありました。
有村架純演じる中浜里穂子の告白と、その妹・つむぎの解説。
うつ状態になった経緯は会社で理不尽な仕事を押し付けられ、はめられて、それにも対応し続けた頑張りすぎ。
「寂しいんですよね。頑張る気持ちを抑える日が来るとは思わなかった。」
頑張りすぎた自分のことが良くわかっているので、今は頑張りすぎないようにしている、その自分を寂しいと描写する里穂子。これは相当重症の頑張り屋さんです。
そんな頑張り屋さんの梨穂子だから、マクベスのゆるくて、すべりがちなコントに癒されているんでしょうね。うつ病、うつ状態になる方の多くは、本当に頑張り屋で、まじめで、きちんとしていて、優等生で、みんなに頼られて、という方ばかりです。
「いい加減」という言葉があるけれど、これは中途半端という意味じゃなくって、良い加減を知る、という言葉。
いい加減にできない人が、頑張りすぎて病む。頑張ることがしみついている人に、頑張るな、というのは、相当難しい話なんだけど、治りたければ、いい加減にいい加減になるしかない。
妹・つむぎの看病は完璧。朝日を浴びさせてセロトニンを出させ、食べやすい栄養のあるものを食べさせ、風呂に入れて血行をよくする。
うつ傾向の患者さんの食事内容を聞くと、時間がないからコンビニのおにぎり、お菓子、栄養ドリンクとか言うけど、ちゃんと身になるもの、そしてフレッシュなもの、果物、生野菜等、生きているものを食べないとね。
太陽光はほんとに大事!変な薬を飲み続けるより、太陽、オススメ!
運動するほどの気力がなければ、シャワーだけで済ませずに、ちゃんと湯舟に入って温まること!
マクベスの3人に梨穂子がこれまでの経緯を涙ながらに話します。
その後に妹が母親に電話する場面がありました。
辛かったことが言語化できて、第三者に伝えられるようになったら、相当回復している証拠なんですよ。ある程度、自分のことを客観視できるようになった、ということだから。つむぎは一番具合の悪い時の姉から今まで、ずっと見ているから、もう大丈夫、という姉を感じたんだろうな~と思いました。
春斗のお兄さんも相当病んでたけど、こちらは突然気持ちが通じた、というのがきっかけとして描かれてました。
相当優秀なお兄さんの初めての挫折。払った代償は大きかったけれど、人生には何も無駄がない、と思える日がいつか必ず来ます。まぁ、ドラマだから、あんなにとんとん拍子に回復するっていうのは、実際難しい部分もあるけどね。
どこのセリフが分からなくなったけど、
「周りに助けを求められない強さが知らず知らずのうちに孤独を招いてしまった」
というのもありました。
助けは求めましょう。ぽきっと折れる強さじゃなくて、もっとしなやかな強さが必要。
マザーテレサはこんな名言を残されています。
「最もひどい貧困とは、孤独 であり、愛されていないという思いなのです。」
孤独は闇を深くしますよね。
ドラマは今後、マクベスを続ける、という流れになっていくのかと思うけど、それまで何が展開していくのか、楽しみです。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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